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心臓神経症の症状・原因・治療方法

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心臓神経症とは、心臓にはっきりした病気がないのに、心臓に関連したいろいろな症状を起こす病気をいいます。青年や中年の男女に比較的多い病気です。

症状

心臓神経症の症状は、動悸がし、呼吸困難や胸痛があります。狭心症とちがって症状が長時間続いて何回もくり返し起こります。
動悸はほんとうの心臓の病気では一定の運動で起こりますが、この場合は安静にしているときにも起こります。特に夜に起こり、不安になり寝られないことがあります。

心臓部の痛みをうったえ、狭心症とまちがえられます。この場合の痛みは、狭心症と違って、胸の拍動がドキンドキンと手に触れるあたりのわりあいはっきりした痛みで、チクチク、ピリピリなどと表現されることもあります。
また、そこを押しても痛みがあります。そのほか、いつも疲労した感じがあり、いくら安静にしても治らず、頭痛、めまい、耳鳴り、不眠などを伴うことが多いのです。

原因

この心臓神経症が起こるのは、体質や遺伝からくる要素のうえに、拒食症や精神的ストレス、なにか心配ごととか過労とかが加わって起こることが多いのです。
また、たばこやコーヒーの飲みすぎのこともあり、からだのどこかに、ちょっとした病巣(たとえば僧帽弁逸脱症など)が隠れていることもあります。
高血圧の初期の症状として起こることもあります。

治療方法

治療は、主に精神療法をおこないます。検査を十分にしないで安易に心臓神経症といわれている人のなかには、不整脈の病気の人が案外多いようです。いちばんよいのは、胸痛や動悸、息切れの起こっている最中に心電図を記録(ホルター心電図)してもらい、自覚症状のあるときでも心電図が正常であることを確認してもらうことです。

いままで心配していた症状が無害なことを教えられるだけで、簡単に治ってしまうことも少なくありませんが、なかには相当がんこなこともあります。この病気で死ぬ人は絶対にないので、病気の性質を自覚して、あせらず治療することです。

また、周囲の人の協力体制も必要で神経症だからといって冷笑的な態度をとることは、かえって症状を悪化する恐れがあります。