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肺気腫の症状・原因・治療方法

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肺気腫とは、慢性閉性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:通称COPD)の一種で、慢性気管支炎もこれに含まれます。
肺気腫は、ぶどうの房状になった肺胞に起こる病気です。肺胞は、吸った空気から酸素を取り込み、体内で生産された二酸化酸素をを吐き出す機能を担っています。しかし、肺気腫にかかるとこの肺胞が破裂し消失したり、弾力性が無くなり伸びきった状態になるため先の機能が低下します。

肺気腫、慢性気管支炎などの慢性閉塞性疾患の患者数は、年々増加傾向にあり40歳以上で500万人以上と言われています。

原因

肺気腫、慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患の患者の90%は喫煙者です。喫煙者の15~20%の人が慢性閉塞性疾患になるといわれています。このため喫煙病とも呼ばれます。

症状

体を動かした時に呼吸困難とタンを伴う咳です。病気が進行するに従い呼吸困難が増し、体内の酸素が低下し動悸が生じます。

診断

喫煙習慣があり、体を動かした時に呼吸困難がみられたり、咳やたん症状がある場合には、スパイロメトリーという呼吸機能検査を行います。この検査で気管支拡張薬を吸入した後の1秒率(1秒量/肺活量)が70%未満の場合、慢性閉塞性疾患と診断されます。

重症度は、1秒率の%予測値の程度によって、軽症、中等症、重症、最重症の4段階に分類されます。

治療

病状の度合いによって以下の治療方法から選択します。

  1. 禁煙
  2. 薬物治療
  3. リハビリテーション
  4. 栄養
  5. 外科治療
  6. 在宅治療
  7. 予防

どの場合にでも禁煙は基本です。症状を緩和すため気管支拡張薬の使用や呼吸リハビリテーションなどが勧められます。感染予防として、インフルエンザワクチンの予防接種が勧められます。