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脳腫瘍の症状・原因・治療方法

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脳腫瘍とは、頭蓋内に発生する腫瘍のこと。脳腫瘍には、大きく分けて良性腫瘍と悪性腫瘍の二種類があります。良性腫瘍の場合であっても生命の危険を生じることがあり、手術も容易ではありません。また、脳に一番最初にできた脳原発腫瘍と、肺などから転移してできた転移性腫瘍があります。

症状

2、3か月を経て徐々に症状が悪化していきます。早朝の頭痛で気付く場合が多く、頭痛に伴い吐き気、嘔吐も悪化していきます。その他には、視覚異常、視力低下、片麻痺、難聴、歩行失調などが徐々に現れ進行していきます。

末期になると、意識障害や痙攣発作も起こすこともあります。また、腫瘍のある個所によっては、巨人症、末端肥大症、手根管症候群もみられます。

診断

CTやMRI検査が必須です。病巣が確認できたら血管造影を行い、その欠陥が腫瘍を養っているか調べます。また、脳波や各種の内分泌検査も必要になることがあります。

治療

基本的には手術を行います。ただし、悪性腫瘍が脳内に多数転移している場合には、放射線治療や化学療法による治療が主になります。
下垂体腫瘍は、ブロモクリプチンの内服だけで治療する場合もあります。特に血管奇形や血管に富んだ腫瘍では、そのまま手術を行うと大量出血の危険性があるので、エチルアルコールなどを注入するなどして動脈を閉塞させて治療することもあります。また、特殊な放射線治療も最近ではつかわれるようになりました。

放射線療法は、悪性腫瘍の治療では最も重要で転移性脳腫瘍では脳全体に照射します。脳原発の場合には、化学療法と全脳放射線療法で治療を行いますが、完治の例は少ない病気です。