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腸結核の症状・原因・治療方法

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腸結核とは、結核菌が腸に感染して起こる病気です。回腸の末端部と盲腸上行結腸に発生することが多く、潰瘍が多発して穿孔を起こすこともあります。肺結核の減少に伴い腸結核も激減し、現在ではは稀な病気です。

原因

腸結核の原因のほとんどは、肺結核の患者が結核菌を含んだタンを飲み込むことから起こります。

症状

腸結核の症状は、下痢、腹痛、発熱、だるいなどの症状があらわれます。
特に小腸の結核では栄養状態が急に悪化し体重が減少したり、顔色がわるくなります。炎症が進むと腸管が細くなることがあり、吐き気や嘔吐(おうと)を伴います。
中高年者ではこのような症状に気づかずに腸結核が自然治癒し、その後、腹部、多くは右下腹部にしこりが偶然見つかることがあります。

治療

腸結核の治療は、抗結核薬を投与します。消化のよい食事にして、腸を安静に保つ必要があります。抗結核薬によく反応し、ほとんど内科的治療で治ります。ただし腸管が狭くなったときは、その部分を切除する手術が必要となることもあります。