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ポックリ病の症状・原因・治療方法

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ポックリ病とは、一見健康そうに見える、おもに20~30代の男性が、夜寝ているとき、突然ウーンとうなって死亡するものをいいます。

原因

解剖でわかっていることは、一部に心臓や大血管の発育が正常でないものがあり、胸腺が大きく、副腎皮質がやや薄くなっているなど、いくつかありますが、少なくとも「このくらいの病気があれば死ぬ」というほどの変化は見つかっていないのが現状です。

子どもの場合は、心筋炎と同じような変化のあるものもあり、ウイルスの感染が1つの原因とされています。

心臓の調節をしている神経に、なにか抑制的にはたらくような反射や刺激伝導系の異常(失神発作のあるQT延長症候群やブルガダ症候群)で、心臓がとまるか、心臓のけいれん(心室細動)が起こっているか、または呼吸中枢の急な異常で呼吸困難になる(→閉塞型睡眠時無呼吸症候群)、などが死因になることもあるようです。

外傷などもなく、原因もわからずに、急に死亡するものを突然死といい、またその前に仕事などで無理をした場合は、過労死といいます。

この病気で亡くなった人について、あとから調べてみると、ごく一部に家族的な発生がみられますが、かなり疲労していたこともあります。

予防方法

予防としては、規則正しい生活、適当な運動、調和のとれた食事など、一般的な注意をすることが必要です。もし刺激伝導系の異常や睡眠時無呼吸の可能性があれば、専門医に相談してください。

救急処置

救急処置としては、人工呼吸と胸の中央を両手で強く圧迫する心臓マッサージ(→心臓マッサージ)です。この救急処置で息をふき返せば、一刻も早く入院させます。欧米ではあまり多くないのですが、このような救急処置をすると、30~40%は助かるのではないかと考えられています。