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くも膜下出血の症状・原因・治療方法

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くも膜下出血とは、脳の動脈には太い内頸動脈と脳底動脈が頭蓋内に入り、動脈の輪をつくります。さらに、そこから前大脳動脈、中大脳動脈、後大脳動脈が分岐していきます。これらの太い動脈の分岐部には動脈のこぶ(動脈瘤)ができやすく、これが血圧の上昇などで破れたものがくも膜下出血です。

動脈瘤のある場所は、脳の底部で脳の外にあるため、出血は脳の外のくも幕下腔に広がります。

症状

くも膜下出血の特徴は、激しい頭痛が起こります。これまで経験した事のないような頭痛が突然始まり、朝も晩も同じ激しい頭痛が続きます。

多くの場合、直ちに意識障害が起こり、一時間以内に呼吸が停止することもあります。首は固くなり、眼底には網膜の前に出血がみとめられます。破れた動脈は収縮し、脳梗塞を併発することもあります。

診断

CT検査では、脳と頭蓋骨の間に白い出血が見えます。髄液検査では血性の髄液が確認できます。血管造影では、破れた動脈瘤を見つけることができます。最近では、脳ドッグで未破裂動脈瘤がしばしば見つけられるようにっています。

治療

破裂した動脈瘤は、脳外科で開頭手術をし、再び出血しないようにします。破裂動脈瘤を放置しておくと、一ヶ月後の死亡確率は50%に達するといわれています。最近では、血管内から動脈瘤内に細長い管を送り閉塞する治療が可能になっています。

ただし、いずれの方法も年齢や部位、動脈瘤の状態によって手術に危険が伴い、術中や術後に死亡する場合もあります。